去勢手術と避妊手術
動物病院では、なぜ去勢・避妊を勧めるのか?
去勢・避妊を行うことのメリット・デメリットについて
1. 性ホルモンに関連して起こる病気の予防ができます
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子宮蓄膿症
子宮に膿が溜まってしまう病気で、手遅れになると命に関わることもあり、
緊急に手術が必要になることも珍しくありません。
中齢~高齢の出産を経験していない未避妊の雌犬に多く、
生理(発情)の後に発症することが多いのが特徴です。
乳腺腫瘍
乳腺腫瘍の発生はエストロジェン(卵巣から出る女性ホルモン)の
分泌に関連して発生し、
犬では若齢で避妊手術を行うほど高い予防効果が期待できる反面、
高齢になってからの避妊手術では乳腺腫瘍の予防効果はほとんど期待できません。
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精巣腫瘍・肛門周囲腺腫
精巣の腫瘍はもちろんのこと、男性ホルモンの影響により発症する
肛門周囲腺腫などの肛門周囲の腫瘍についても予防効果があります。
(全てのタイプの肛門の腫瘍が予防できるわけではありません)
前立腺疾患
去勢手術による男性ホルモンの減少に伴い前立腺は縮小します。
中~高齢で発症することのある前立腺疾患の予防効果があります。
(全ての前立腺疾患が予防できるわけではありません)
2. 問題行動の解決、緩和が期待できます
・不適切な場所での排尿やマーキング、マウンティングなど
・放浪や脱走の減少
・生理(発情)時にかかる動物自身へのストレス(特にネコ)からの解放
・誤った交配の防止
3. デメリットについて
・太りやすくなる(給餌量やフードの種類の変更で対応します)
・ごくまれに、雌においてホルモン反応性の尿失禁が起こります
通常、去勢手術は日帰り、避妊手術は1泊の入院になります。
手術は予約制になります。
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